KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

博士課程の石川奈保子さんと杉浦真由美さんのそれぞれ筆頭の論文2本が『日本教育工学会論文誌』に掲載されました。

向後ゼミ博士課程在学中の石川奈保子さんと杉浦真由美さんのそれぞれが筆頭著者のフルペーパーが『日本教育工学会論文誌』40巻4号に掲載されました。

  • 石川奈保子・向後千春(2017)大学通信教育課程の社会人学生における自己調整学習方略間の影響関係の分析『日本教育工学会論文誌』40(4), 315-324.
  • 杉浦真由美・向後千春(2017)新人看護師を支援するプリセプター育成のための研修コースの開発と効果の測定『日本教育工学会論文誌』40(4), 337-347.

石川さんの論文は、eラーニングで学んでいる社会人学生の自己調整学習方略に関する研究です。また、杉浦さんの論文は、看護師プリセプターを育成するための研修コースに関する実践論文です。ぜひお読みいただきたいと思います。

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北播磨総合医療センターの看護部研修として「働くみんなが幸せになる"教える技術"と"勇気づけ"」の研修を実施してきました。

北播磨総合医療センターの看護部研修として「働くみんなが幸せになる"教える技術"と"勇気づけ"」の研修を5時間で実施してきました。50人超の方に参加いただきました。みなさんありがとうございました。

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この研修は「教える技術=インストラクショナルデザイン」と「生きることの科学=アドラー心理学」を組み合わせたものですが、やるたびにインストラクショナルデザインとアドラー心理学の相性の良さを感じています。

この2つは出自は全く違うものです。特にインストラクショナルデザインの源流はスキナーの行動分析から来ていますので、アドラーとは対極にあるわけですが、組み合わせてみると不思議なくらい違和感がありません。理論や原理は違っていても、現実問題の解決法としては一致することは別に不思議なことではないのですが、そこが楽しいところです。

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最近読んでいる『人間科学におけるエヴィデンスとは何か』という本では、人間科学を「人を支援する実践を支えるための学問」として定義しています。具体的には、保育、教育、介護、看護、医療、心理臨床というような学問です。こうしてみると看護領域から、インストラクショナルデザイン(教育)とアドラー心理学(心理臨床)への要請が出てくるのは不思議ではなく、もともとが人間科学という大きな流れの中にあるということに気づかされるのです。

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人間科学におけるエヴィデンスとは何か

人間科学におけるエヴィデンスとは何か

 

 

「教える技術」講座全4回、終わってみるとやはり短かったですね。

早稲田大学オープンカレッジ中野校での「教える技術」講座全4回が無事終了しました。最後は40人の参加でした。一人ひとりに手作りの修了証を手渡してねぎらいました。最終回欠席の方には郵便で送りますのでお待ちくださいね。

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去年は3回でコースを組み、あまりにも短かったので、今年は4回でのコースでしたが、終わってみるとやはり短かったですね。来年度は6回で組もうかと思案しているところです。

出版されたばかりの『幸せな劣等感』を20冊持っていったのですが、こちらも完売しました。どうもありがとうございます!

 

幸せな劣等感: アドラー心理学〈実践編〉 (小学館新書)

幸せな劣等感: アドラー心理学〈実践編〉 (小学館新書)

 

 

これでオープンカレッジはしばらくお休みをいただきます。そして、4月からは「アドラー心理学入門:よりよく生きるための心理学」全8回が、5月からは「アドラー流子育て講座:アドラー心理学に基づく親支援プログラム」全3回が始まります。受講申し込みページはただいま準備しているところです。



ではまた4月に会いましょう!