KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

ゼミ合宿日記@北志賀高原

 わが向後ゼミにはゼミ合宿というものがなかった。それは私が出不精で、面倒くさがりやだからである。しかし、今回は、かわいいゼミ生が企画立案してくれたのだ。うれしいではないか。かくして、向後ゼミ創設以来初めてのゼミ合宿に行ってきたのである。

 出だしからして呪われていた。雨である。例年この時期はかんかん照りで、しかもフェーン現象による灼熱の日々のはずである。したがって高原に行く意味は十分にある。しかし、雨。朝九時に集合したゼミ生は、いきなり行きたくなさそうな雰囲気を漂わせている。車を提供している舞ちゃんは「行くんですか〜?」と不機嫌な声を出す。ここは雨でも、長野は晴れているかもしれないではないか。雨が降っているくらいで、キャンセルするのか? 当日キャンセルすれば少なくとも宿泊料の半額は取られるだろう。一応ホテルに電話して、道が大丈夫なことを確認して出発する。

 車3台に12人が分乗して出発。北陸道を順調に進む。しかし、やはり呪われていたのだ。親不知のあたりで土砂崩れがあり、能生で高速を降ろされ、国道8号線へ。当然大渋滞。名立谷浜で再び高速に入ってからは順調に進むが、ホテルに着いたのはもう夕方。

 ホテルはアメフト部の合宿やら学習塾の子供たちやらでなんだか騒然としている。温泉に入り、夕食を取り、大貧民などをする。外は霧だが、道の途中で仕入れてきた花火などをする。普通合宿といえば、徹夜で飲み、大騒ぎするのが通例だと思うが、向後ゼミのメンバーは本当にまじめである。夜中一時過ぎくらいにはみんな寝てしまう。まあ、ビール一杯で酔っぱらってしまう私がゼミの先生なんだから仕方ないか。もう徹夜もきかない身体になっているし。しかし、学生はもっと羽目を外していいのだよ。ほんとに。私が大学生だった頃にゃ・・・学生は死なない程度にバカ騒ぎするのが仕事だったような。でもまあ、いい意味の個人主義で、自分を持っているというところが我がゼミの特色なのでこれはないものねだりか。

 翌日。怪しげな天気だが雨は降っていない。なんとかホテル内でみんなが楽しめるアトラクションをしようと、クイズ・オリエンテーリングの用意をした小谷と手崎よ、偉い。君たちの心遣いは後々まで語り継ぐことにする。しかし、私の提案で川沿いの散策路を歩こうということになる。昼食はバーベキューなので腹を減らすのがいいと思ったからだ。

 散策に、さあ出発。

 しかし、いきなり道に迷い、行き止まり。

 なんとか正しい道に入る。

 散策路の割にはかなりワイルドだ。

 とてもワイルド。

 すごくワイルド。

 ふとみるとサバイバルの看板。なぬ。

 だんだんよい道になる。

 実は散策路を逆の方から進んでいたのだった。

 ジャングルクルーズみたいだった。

 こんな感じで散策は終わり、バーベキューに。これはなかなかおいしかったし、肉も豊富で、しあわせであった。この合宿での「なごみタイム」賞に輝くものである。

 富山に向かう前に電話して道路情報を聞くと、高速道路は復旧していないという。そこで、松本まででて、そこから安房峠を越えるルートを取る。安房トンネルができたので峠越えは前よりも楽になっているはずだ。かくして順調に富山に着く。約5時間。

 のはずだったのだが、実は途中で小谷カーがエンジンストップするというアクシデントがあったらしい。私たちはそれに気づかずに先に行ってしまったのである。今から考えれば、Uターンして探せばよかったと思うが、その時は、道を間違えたか、誰かが気持ち悪くなったか、ということくらいしか思い浮かばず、戻っても行き違いになる可能性が高いとしてそのまま進んだのであった。まさかエンジンが止まるという可能性は考えていなかった。聞けば、小谷は山道は初めてだったとのこと。それを聞いていれば、先に行ってもらったのだが。まあ無事に着いたのでよしとしよう。

 そんなこんなでゼミ合宿は終わった。やはり団体行動は向後ゼミに似合わないというところか。今回は参加は義務ではない(鍛治さんは不参加)が、もし義務のように感じていた人がいたら、考慮しなければならないだろう。というのも、自分で行きたいと感じて行くのが一番楽しいからだ。あとはもう少し近いところでやろうね。順調にいっても片道5時間というのはちとつらかった。はたして、来年のゼミ合宿は・・・あるのか?

 参加者の皆さんはどう感じただろうか。聞かせて下さい。