KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

学会発表ノーネクタイ主義

 学会発表の時の服装は、男であればたいていはネクタイにスーツを着るようだ。まあ、8割から9割はネクタイ着用。ところで私はどうか。大学院一年生の時に学会で初めての発表をしたときだけネクタイをつけた。というよりはつけさせられた。そのときノーネクタイで発表しようとした私に、先輩が直前にどこからか借りてきて、このネクタイをしろと言ってきたので、つけた。ありがたい先輩である。しかし、ネクタイをしたのはそのとき限りである。それ以来ずっとノーネクタイ、ノースーツで学会発表している。

 ノーネクタイにあまり意味はない。自分が一番リラックスして発表できる格好がいいと思うのでそうしているだけだ。他の発表者が全員ネクタイをしていても関係ない。発表規定にはネクタイ着用とは書いてない。発表時間をオーバーする方がよっぽどみっともないルール違反である。

 大学院生は学会や研究会で発表するときにどんな服装をすればいいのか迷う。そこで、私は「普段着でいい」という。男であれば「ネクタイは着用禁止ね」という。「ネクタイは自由」と言うよりも、「ネクタイは禁止」といったほうが迷うことがないからだ。その分の時間を自分の発表の推敲に回すことができる。したがって、向後研究室は伝統として学会発表ではネクタイ禁止なのである。