KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

タロットをひいて卒業メッセージ

 昨日は卒業式だった。正式には学位授与式というらしい。これで卒業生を送り出すのは9回目になる。教育学部は女性が多いので会場は華やいだものになる。最近ははかま姿の方が圧倒的に多い。それについで振り袖、そしてスーツの順である。個人的には振り袖が好きである。ああ、そういうことを書きたいのじゃなくって。

 卒業式が終わると、じきに新年度が始まり、新入生がやってくるということだ。だからこちらとしては「ああ、終わったんだなあ」と感慨にふける時間があまりない。特にこの時期は新年度の準備で、もう頭はそっちの方にいってしまっている。だからこそ、最後に落ち着いて卒業するゼミ生とともに語り合いをする時間が欲しいかなと、ちらりと思う。あまりそういう柄ではないのだが。来年からちょっと考えてみようか。

 まあそれでも何か記念になるものをということで、カードを書いてゼミ生に渡している。何年か前から続けているので慣習になりつつある。なによりもお金がかからないところが良い。

 ゼミ生ひとりひとりに思いをはせて、タロットカードを一枚引く。それをメッセージとしてカードに書く。幸い、私の使っているタロットには悪いカードというのはないのでメッセージとして書くにはいいものだ。それぞれに味がある。たとえば「チャレンジ」というカードは門出にはぴったりのメッセージである。

 「おお、この人にはこんなカードをひいたか。なるほどねえ」などと楽しみながらやっている。巷の占いは一切信じないくせに、自分のひくタロットだけは信じるのである。変である。