KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

メールを編集して座談会記事にする

 2/19の日記で提案した「大学の授業実践サイバー研究会」というメーリングリストを3月から立ち上げた。参加者は10余名で、ゆっくりと会話を交わしている。メーリングリストというと何百人もが登録していて、一日数十通届くようなものもあるけれども、このサイバー研究会は細く長くやっていきたいと思っている。

 配信されたメールを月一回のペースで編集してWebページで公開している。メールから適宜文章をコピーして配列したものだが、時間的に間を置いて交わされたメールをこうして配列すると、なんとなく生き生きとしてくる。座談会のような雰囲気がでてくる。これは面白い発見だった。

 メーリングリストというと素早いレスポンスが得られるというのが特徴だ。しかし逆に言えばそれだけのタイムプレッシャーがかかるということだ。これは電子会議室システムでも同じだが、発言して一定時間内に何も反応がないと、その発言者は無視されたか、自分の発言内容がそぐわないものであったような感じをもつだろう。また逆に、何か反応したい場合は即座にしないと他の人が反応してしまい、タイミングを失ってしまうということがよく起こる。つまりタイムプレッシャーがかかっている。

 こうしたタイムプレッシャーをできる限り消してみたいというのがひとつのチャレンジだった。あとでメーリングリストのメールを編集して座談会風の記事にするということが分かっていれば、ある程度タイムプレッシャーは薄らぐような気がする。時系列での発言が空間に配列されるとタイムプレッシャーは見えなくなる。次の発言がでてくるまで一時間であろうと、一週間であろうと、空間に配置すれば同じ「次の行」になる。

 これを応用すれば、一対一のメールのやりとりで対談の原稿や、五人くらいでメールをやりとりして座談会の原稿とか書けそうじゃないですか。もう、こんなふうにして記事や本になっている例があるのかな。ありそうだなあ。