KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

大阪のOSMA研究会で話題提供

 大阪府立看護大学の山田冨美雄さんに呼ばれて研究会で話題提供をした。OSMAはOsaka Stress Management Associationの略で、会場には大学の先生や看護学校の先生やカウンセラーの人や学生の人など22人が集まった。

 何を話せばよいのかとまどったが、教育工学という学問領域のこと、(教育に役に立つ)ガニエの理論、ARCS動機づけモデル、などを話した。途中から「これがこの研究会のやり方」ということで質疑応答をしながら話を進めることになったので、こういう形式が好きな私としてはよかった。

 感じたことは、領域外の人が「教育工学」という言葉を聞いてイメージするのは、コンピュータなどのハードをがちゃがちゃいじるものだという印象が強いということ。そうではなくて、誰がやってもそこそこうまく行くような教え方を開発・研究している学問だということを広めていく必要がある。

 会場は一時間半ほどで終えて、ほとんどの人が二次会へ。そこでも話は盛り上がる。こういういろんな人たちが集まって研究会をするのは、いい。自分の研究していることが本当に役に立つのか、本当に有用なのかということが、吟味され試されるからだ。その一方でやはりまだ教育工学の理論や成果はあまり知られていない。自分の知っている役に立ちそうなことをいろんな機会をとらえてしゃべっていくことが大切な仕事なのかもしれないと思う。教育・研究活動と並んで、研究者・実践家社会への知識の流通が重要な仕事になるということだろう。

 夜は山田さんのお宅に泊めていただく。ソーラーハウスで、吹き抜けが素敵な家だった。