KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

スピーディかつ正確/指導教授が質問/スパムメール

 コーヒーを飲みながら「この冬、まだ風邪をひいていないんだよ。これはすごいことじゃない?」と妻に話した。私はWeb日記に書いたことをそのまま話すことがよくある(もちろんそればかりではない)。妻は私の日記を読んではいるが、まとめ読みをしているので、書いたばかりの話題を話しても「それ、Web日記で読んだよ」といわれる心配はない。

 一度書いたことを口で話すことは、実は面白い。それはリアルタイムで聞き手からの反応が得られるからで、込み入った話であれば「どういうこと?」と即座に聞き返されるし、こちらが用意周到に組み立てた話でも、「それは違うよ」と一蹴されてしまうこともある。つまり話し言葉と書き言葉の論理は違うのだ。話し言葉では、意志決定のスピードが重視される。一方、書き言葉では、意志決定までの正確さが重視される。スピードと正確さは通常トレードオフの関係にある。

 「この冬、まだ風邪をひいていないんだよ」と誇った私に対して、妻は即座に反撃した。「何を言ってるの。去年の五月に風邪をひいて家族にうつしまくったじゃない。本当に注意しなくてはならないのはこれからよ」と。妻の話し言葉は、スピーディかつ正確であった。日記を読み返してみると確かに五月下旬にひどい風邪をひいた。私はそのことをすっかり忘れていた。

 頼まれて、他の学部の修士論文の審査員をした。審査員は他に一人と、指導教授の計三名。修士論文については水準以上の出来だと感じた(つまりこの内容で雑誌に投稿できるような出来)。20分程度のプレゼンのあと、審査員による質疑の時間になる。当然ばしばし質問するわけだが、どういうわけか指導教授もいっしょになって質問をするのだ。おいおい、なんで指導教授が質問するんだよ。指導しているんだから、すべてとは言わなくても研究の内容や手続きについては知っているはずでしょ。それをなぜ一緒になって質問をするのだ。その質問は指導段階でしておくべきものではないのか。なんだか不思議な気分になってしまったのだ。そんなものなのか。

 私の研究室で稼働しているメールサーバがスパムメールの足場に悪用されている、と情報処理センターから警告を受けた。apple mail serverの最初のバージョンで、スパムメールへの対策がされていないソフトだということだ。急いでメールのログを見てみると、.com や.netの怪しげなドメインからのメールがたくさん飛び交っている。まずい。

 ああ、やはり、メールサーバもlinuxにしなくちゃいけないかな。でも、すぐにはサーバを立てられないし、メーリングリストも動いているし、なんとかならんかな。と、詳しい人にすがったら、eudora mail serverというフリーソフトにすればスパム対策ができるらしいことがわかった。早速eudoraのサイトからソフトをダウンロードしてきて、インストールは簡単に終わった。メニューも全く同じもので、中身はほとんど変わっていないようだ。スパム対策が強化されたもよう。これでまずは一安心。アメリカでの大手サイトへの妨害事件や日本でもWebページの書き換え事件があったことだし、きちんとサーバ管理をしなくてはいけないな。