KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

クラリスワークス命

 統合ソフトのクラリスワークスを愛用している。バージョン1、2ときて、3はとばして、今はバージョン4である。バージョンの数字がとぶのはヤバい兆候だったのかもしれない。バージョン4はウィンドウズ版も出て、これはいい時代になると思った。クラリスワークスがウィンドウズで使えるのならウィンドウズマシンを使ってもいいと思ったくらいだ。しかし、そこまでだった。クラリス社はファイルメーカー社と名前を変えてしまい、バージョンアップの可能性はなくなっていた。

 こうなったらバージョン4のまま死ぬまで使うしかないと覚悟を決めたのだが、さすがにクラリスワークスのスライドショーはパワーポイントと比べると貧相な感じが否めなくなった。パワーポイントを使わないことも、「主義」と言うよりも、「やせがまん」や「意固地」として、まわりから見られるようになってきた。クラリスワークスといい、ハイパーカードといい、軽くてコンセプトの優れたソフトが化石になるのはしのびない。

 と思っていたところへ、クラリスワークスがAppleWorksと名前を変えて、まもなく発売されるというニュースが飛び込んできた。バージョンは6である。また番号がとんでいるところがいやな感じを催させるけれども、それ以外は実にうれしいニュースである。しかもアカデミックプライスで4900円。安い。今から楽しみにしている。こういう基本的なソフトは、バージョンアップは3年に一度でいいから、息長く育てていって欲しいと思う。やたらバージョンアップばかりしているソフトは、それで稼がれているような気がして閉口する。まあ、ソフト会社にも事情があるのだろうけど。