KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

Web交換日記は使えるかも…

 Web交換日記を始める人が増えているようだ。NikkiJamでは、今日の時点で1766のグループが交換日記をしている。そのうち835が公開で、931が非公開。非公開の交換日記の方が多いのが面白い。二人以上でやる交換日記ならば、少なくとも自分以外に読者がいることが保証されるので、公開しなくても十分意味があるということなのだろう。また交換日記とはいいながら、「一人で交換日記」をしている人がけっこういるのも面白い。一人交換日記は何となく変だけれども、それをやりつつ誰か相手になってくれる人を探しているのだ、というのであれば納得がいく。面白い誘い方だ。

 私のゼミでは、Web日記を書くことを奨励しているのだが、なかなか継続的に書くというのは難しいものだ。Web日記が一般的になる前は、「ゼミノート」と称してノートをゼミ生の間で回していた。自分の好きなことを書いて、次の人に回すというものだ。一種の交換日記といえなくもない。一人で好きなことをWeb日記に書くのが好きな人もいれば、一方、友達との対話型で交換日記を書く方が筆が進むという人もいるだろう。

 以前の日記で、「電子座談会システム」みたいなものがあったらいいな、と書いた覚えがある。掲示板ではなく、話すメンバーが決まっていて、その内容は読者に公開されているというようなシステムだ。よく考えたら、これはWeb交換日記システムですぐに実現できる。NikkiJamではその内容が「日記」じゃないといけないようなのだが。

 電子座談会をうまく運営するポイントはいくつかあるだろう。まず司会者を立てること。司会者は自分ではあまり話さずに、話を引き出す役回りに徹すること。聞き上手であることが必要だ。それからテーマをはっきりと決めること。そのテーマによってメンバーが決まっているのは当然のことだ。最後に座談会の終結条件を決めておくこと。いつまでもだらだら続けていると散漫になってくる。だから、何月何日までとか、一人あたり20回発言したら終わりとか、物理的な終了条件を最初に決めておくのがいいだろう。そうすれば緊張感が持続する。緊張感のとぎれたところでぱっと終わるというのがいい終わり方かもしれない。

 大学の授業実践についてのメーリングリストを運営しているのだが、こういう話を電子座談会でやってみたいなあ、という気がしている。それためには座談会メンバーがかなり気合いを入れて一定期間、集中しなければいけないので、そのタイミングをとるのが難しいのだ。