KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

授業用のワークブックを作る

 あいなの風邪は重くならずに熱は引いた。喉に来たらしく、ハスキーボイスのまま、元気に遊んでいる。土曜日に病院に連れていったのだが、今の時期に病院に行くと、風邪のウイルスを浴びにいくようで嫌だ。私としてはなんとしても風邪をひかずに乗り切りたいので、病院ではなるべく息をしないようにしていた。しかし、それにも限度がある。

 去年のWeb日記を読み返してみたら、4/7に風邪をひいて喉を痛めている。やはりこの時期である。要注意である。昨日は雪が積もったし、今日も寒かった。油断のならない時期である。ともあれ、毎年の自分の体調のリズムを確認するにはWeb日記はなかなか役に立つと言えよう。

 春休みの今はもう少しのんびりできてもいいはずだ。しかし、4月から始まる前期の大規模授業で自前のテキストを使うことを決心したので、そのテキストの原稿を書くのに時間を占められている。テキストとは言っても、独学用としても使える教科書ではなく、授業と一体化して使うためのワークブックである。全部を説明するのではなく、興味を引くようなイントロと実験用の材料やデータ整理のためのワークシート、そして宿題用の課題を書くことが仕事となる。ここまでで半分以上を完成した。

 このようなワークブックはもっと早くから作ってもよかったなと思っている。これまでにそういう考えにならなかったのは、50人以下の規模のクラスしかなかったからで、それくらいの人数ならば直前にプリントを印刷してもなんとかなってきた。しかし、去年から受け持つことになった300人規模の授業では、プリントを印刷して配るだけでも大変だということがわかった。となれば、最初からワンセットになったワークブックを作っておく方がいい。

 もともと移り気な性格なので、シラバス通りに授業が進むことがめったにないということも災いした。思いつきであのトピックをやったりこのトピックをやったりしていたので、テキストを作るのはどだい無理だったとも言える。ここに来て、取り上げるトピックにもやっと落ち着きが出てきた。本来ならばきちんとした教科書を使えばいいのかもしれない。しかし、実験やデータ分析を取り入れた授業のため、指定教科書のごくわずかな部分しか言及しないで終わるのは心苦しいということがある。

 というわけで結局自分で作るのが一番よいということになった。もう少し早く気がついてもよかったことだが。