KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

クオーター制についての反響

 3/28にクオーター制(週2コマ、7.5週で授業をする)について書いたところ、メールをいただいた。授業を取る側からの見方に参考になる点があったので、了解を得てメールから引用させていただいた(ありがとうございます)。

 最初はMASAKIさん:

北陸先端大はクォーター制でした.

大学院大学なので多少ケースは違いますが,学生側のメリットは,やはり短期間で集中できるってことが一番大きいと思いました.落としてもすぐ補完できるのも魅力です.一年以内に必要単位揃えないとほとんど留年しますから2期制だと一回しか失敗できないのです.早めに単位を揃えて(週5コマを一回で必要単位を揃えられる)研究に専念できるという大学院大学としての魅力もあります.時間の使い方を細かく設定できるから,より自分にあった計画を立てることができます.

もちろんスピードが速すぎてついていけなくなるデメリットもあります.毎回レポートをガンガン出す講義を重ねて取ると地獄を見ます.「次の講義までに提出」が実は明後日だったりしますから.

私が学生だとしたら,学部もクォーター制にした方がよいと思いますね.半年もあると途中であきちゃって出なくなってしまいます,私の場合.四半期なら集中力も持つし最初の頃やったことも忘れないし.富山大では4年になってもまだドイツ語取ってたりしましたからね(ダメ学生).

 次にモモコさん:

私は放送大学の学生をしている、主婦で、モモコといいます。クウォーター制の、週2回7.5週間と言うのを知って、一言。

放送大学の45分15回授業でも、同じ講義をできるだけ短い期間で、受けたほうが、効率がいいなあと感じてました。 

年のせいか、記憶力は弱っているので、時間を置いてしまうと前回の授業の内容を忘れてしまいがち・・・その日のうちに、同じ授業を続けて受けると、話の展開にも良くついていけたように、思います。

15回の講義でも、はじめの方は基本的な知識ばかりであまり面白く、10回以降ぐらいからが、「なるほどね」と思えるような、面白い話になっていくのですが、週1回15週間で受けていると、前半で挫折しそうになります。短期間に集中したほうが、面白くなるのもはやいから、投げ出す確率も低くなるように感じます。

 このような意見を聞いてみると、クオーター制は受講生の側にとってもかなりメリットがあるようだ。掲示板の方でも、赤尾さんから、情報処理の授業では週2コマの方が効率がよかったという経験談をいただいている。ちなみに富山大学でも全学部共通の情報処理授業は、2コマ連続のクオーター制で実施されている(これはパソコン教室のキャパシティの事情もある)。

 クオーター制で気をつけなければいけないことは、オーバーペースになることだろう。MASAKIさんも言っておられるように、宿題やレポート課題を出す授業では締め切りがすぐに来てしまう。逆に、意欲の高い学生にとっては、クオーター制は効率のいいものになるだろう。ここらへんのかねあいを考えて、クオーター制を導入すれば、教員側にも学生側にも双方にメリットがあるかもしれないと考えている。まず時間割上でクオーター制を採れるように、制限を緩める要望から出してみたい。

 さて、声は復活したものの、風邪は完全に抜けていない。やはり3月末から4月というのが鬼門だったようだ。来年こそは完全に「風邪ひきなし」を実現したいものだ。

 明日の夕方から福井入りをして、4月4日まで集中講義をする。プレゼン用のG3ノートを持っていくものの、宿舎にはピンク電話しかないので、ネットにつなぐことはできないだろう。そういうわけで次の日記は4/4以降になりそうです。そのときまで。