KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

ノートパソコンにコーヒーをこぼすなんてマンガみたいなことを

 愛用のG3ノートが死んだ。ロッテリアのアイスコーヒーをキーボードにぶちまけてしまった。ガムシロップのたっぷりはいったやつ。アイスコーヒーは7割方残っていたので、まさに「ザバッ」という感じ。キーボードの左半分に。あわてて、パソコンを傾けると、ざーっとコーヒーがでてきた。

 ティッシュと雑巾で拭いているときも、まだ液晶画面はついていた。ファンも回っていたので、まだ大丈夫だといいきかせながらふきふきする。とりあえずシャットダウンしようとするが、もはやキーボードもマウスもきかなかった。そのうちファンが「ふよんふよん」という感じで回転が不規則になる。液晶画面は凍り付いていたのが、しだいに乱れて、テレビの二重写しのようになった。

 そして……。画面が消えた。ご臨終です。

 短いつきあいだった。半年もたっていなかったのに。

 感傷にひたっている時間もない。ハードディスクには授業用のプレゼン資料がはいっている。幸いハードディスクは右側にはいっていたのでコーヒーの被害はまぬがれたかもしれない。新しいG3ノートを買ってきて、つけなおしてみようと思う。しかし、パソコンにコーヒーをこぼすというのは、よく本で読んだりするけれども、自分が本当にやるとは思わなかった。あるんだね、こんなこと。

 ちなみに、その日の夜は専攻のコンパだったんだけれども、そのときに飲み屋のお姉さんにビールを膝にぶちまけられた。どうやらこの日は水難の相があったらしい。

 心理学にフラッシュバルブ記憶というのがある。何か衝撃的なことが起こると、その瞬間に見聞きしたものが記憶に焼き付いて、長く残るという現象である。私がコーヒーをぶちまけた瞬間は、ブラウザでWeb日記の「きざし」を読んでいた。その画面が私の記憶に焼き付けられた。しばらくの間、わたしは「きざし」を読むたびに、コーヒーのことを思い出すだろう。きざしの作者、本多さんには無関係なことだけれども。