三年生の研究発表会があった。これは、実質的には卒論の研究計画を発表することになる。
この発表会では、その内容よりもプレゼンテーションとスピーチのうまさを評価している。4人の教員が個別に評価シートを書いて、即座にフィードバックする。評価ポイントは次の10項目で、それぞれ5点満点で採点する。
話し方
- 声の大きさが適切で、はっきり発音しているか
- 話すスピードが適切で、早口になったりしないか
- 発表の時の視線を聴衆にまんべんなく向けているか
OHPシート
- 字の大きさが小さすぎず見やすく作られているか
- シート1枚あたりの内容が簡潔に整理されているか
- グラフや図では色などを使い大切な点が印象に残るようにしているか
全体の構成
- 話し始めの話題で聞き手の注意や興味を引きつけたか
- 最後のまとめを簡潔に力強くして印象づけたか
- 全体のバランスがよく、時間が不足したりしなかったか
- 質問の意味を適切にとらえ、誠実に回答したか
パワーポイントのおかげで、プレゼン全体の水準は一定の程度を越えている。その反面、どの人のスライドを見てもなんだか同じように見えてくるような印象があるのも事実。テンプレート背景の使用も善し悪しだ。「ああ、またこの背景か」というような感じがしてくることは否めない。
ひとつアドバイス。スライド1枚目を工夫するとインパクトがある。
スライドの1枚目は、通常はタイトルと名前だけだが、そこに写真を入れると、これから聞く発表についてのイメージが膨らませることができる。写真は発表内容に関係のあるものがいいけれども、あまり関係なくてもいいかもしれない。一度試してみられたし。
パワーポイントでは台本を書き入れる仕様になっているので、みんなそれを書いて準備するまではいいのだが、スピーチの時についそれを読んでしまうのはまずい。台本は頭の中に入れて、あくまでも、聴衆にその場で語りかけるように話すこと。それができているか、いないかで、プレゼンの良さが決まってくる。
夜は、新しいゼミ生の歓迎コンパ。なぜかチャンコ鍋である。この時期、4年生は卒業旅行でいなかったりするのだが、一人だけ欠席という、にぎやかなものになった。