KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

「しごとにっき」途絶える

「多次元尺度日記」とは別に「しごとにっき」というのを書いていた。1997年の5月から書き続けていた。そういうと、ずいぶん前からのような気がするけれども、そうでもない。というのは、「しごとにっき」を書き始めた最初の週に、ある学生が写っていて、そのときの彼女は一年生だったんだけれども、その学生が今月卒業する、というほどの時間だからだ。4年間はそれほど長くない。「4年間日記を書き続けました」というと、なんだかものすごいことのように聞こえるけれど。

初期の「しごとにっき」は、「多次元尺度日記」を書いていない頃だったので、分量的に長いものになっている。多次元尺度日記を書くようになってからは、やった仕事を書き留めるだけの簡単なものに変化した。それでもずいぶん続いていた。

それが今年の2月で途絶えたのは、気まぐれか。あるいは、やった仕事を書き留めることにあまり意味を見いだせなくなったからか。

「しごとにっき」を書くのを止めるのと入れ替わりに、マック・オフィスのメーラー兼スケジューラであるアントラージュを使い始めるようになった。アントラージュの仕事リストを使えば、「しごとにっき」を使う必要はない。ひとつ違うことは、仕事リストの方は、仕事が終われば削除されていき、その証拠が残らないことだ。

仕事リストにやり遂げたという証拠が残らないことは、その余韻に浸ることができないという意味で、味気ないものだ。しかし、逆に言えば、余韻に浸ることなく、すぐに次の仕事に集中できるという利点もある。余韻に浸るまでもなく、あなたががんばったという証拠は、現物としてそこに残っているのだから、スケジューラに痕跡を残す必要はないとも言える。

毎日、仕事リストは項目が増えていく。そして、それを消していこうとする自分がいる。項目を消していくのを、まるでスポーツのように楽しんでいる瞬間もあったりする。