KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

携帯メール偶数の掟

永山彦三郎「サーフィン型学校が子どもを救う!〜「やり直し可能」な教育システムへ」(平凡社新書、2001、660円)の冒頭にこんなエピソード。

若い人の間で「携帯メール偶数の法則」なるものがあって、それはつまり、相手から来たメールと自分が返事したメールで偶数個になっていなくてはいけないのだそうだ。つまり、自分のところに来たメールをそのまま放っておいてはならない、必ず返事を書かなくてはならない、ということ。

メールの内容よりも、メールを送ったという事実に敏感になっている、と著者は考察している。なるほど、そうかも。

もしも、みんながこの掟を守っていたら、永遠にメールを書いていなければならないわけだけどね。ん? そういう世の中になりつつある、ということか。

誰もが、自分のところで終わらないようにメールの返事を書き続け、携帯のワンコールを鳴らし続ける。それはマンガのような世界だが、実はそうなっているのかもしれない。

だって、いつでも「ああ、メールの返事を書かなくちゃ」と思って生きているもの。あなたもそうでしょ?