KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

軽く堅牢なシステム

年度の最後の日。週があけると、4月だ。

教務係のDさんが、研究室に訪ねて来る。「私、今度異動することになりまして」。ああ、そうかそういうことか。事務の人は大変だ。何年かに一度は、否応なく職場を変わるわけだから。教員の方は、そういうことはない。いや、これからはそうでもないかもしれないけど。

「今度は入試課になります」。え? それは大変だ。

「大変だねえ〜」と言うと、何か困ったように笑っていた。「まあ、大丈夫か。体制も変わったし、当分はミスはない。はず。だよね」と私もなんか歯切れが悪い。

とにかくミスのないようにしなくては。そのためには、入試制度の簡素化、出題・採点システムの簡素化がポイントだろう。私たちは入試システムを複雑にしすぎた。パッチを当てすぎた。入試を資格試験に近づけて、軽く堅牢なシステムにする必要がある(ある種のOSのように)。もう、大学の教育内容で勝負をする時代に入っている。