KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

自分へのごほうび

基礎講義の授業が1限目にあった。

基礎講義というのは、各先生が一回ずつ毎週持ち回りで、自分が研究していることを紹介していく授業だ。

教育工学のことを紹介しようと思った。うまいことに先月、日本アドラー心理学会で講演したばかりだ。その講演「学ぶこと・教えること 教育工学の視点」のスライドを部分的に変更して使った。

この授業は、毎回講師がくるくる代わったり、朝1限という不利もあって全面的に好評なわけではない。TAからは、おしゃべりがひどいときもあります、と聞いていた。

100人くらい来ると聞いていたのだが、開始の9時の時点では50人にも満たない感じだった。かまわずスライドを見せながら話を始める。なんとなく教室がざわついている。うん?やはりだめか。ここで私語が大きくなってきたら、私の負けだ。一生懸命、しかしゆったりとユーモアをいれるように話し続ける。

10分くらいたったところで、バスが着いたのだろう、たくさんの学生が入ってきた。これで全員か。「前の方が空いているよ。当てたりしないから安心して座って」とうながす。ほぼ満席。話を続ける。だんだんとざわめきが静まっていった。教室を見回すと、大部分の学生が話を聞いてくれているのがわかった。いい感じだ。うれしかった。

出席カードの余白に感想や質問を書いて、と頼んだ。ほぼ全員が何か書いてくれた。その中から私にとってうれしい感想を抜き出しておこう。自分へのごほうび。

もともと、教育に興味があり、バイトで塾講師、家庭教師をやっている。まだ経験が浅いということもあるが、たまに教え方に行き詰まることがある。ぜひ教育工学を学んでみたいと思った。大変参考になった。来年、向後先生のテーマ科目をぜひ取ってみたいと思いました。

とても楽しい授業でした。ただ、今日の授業だけでは深いところまでは考えられないので、今後、先生の授業を受講してみたいです。「教える」ということはやはり深い。今の学校教育に疑問を持っている自分にとって、新たな道を指し示してくれました。

聞かなくてもいいや、という気できている基礎講義ですが、(正直)思わずノートを取ってしまいました。塾の講師やら家庭教師やらをしているのでついつい(笑)真剣に聞いてしまいました。普段の素朴な疑問でもきちんと研究なさっている方がいて、科学的な理由があるのですね。

今まで自分は教えることが下手な人なんだと思って、教えることにはほとんど興味がなかったけれど、今日の話を聞いて、教えることが上手な人になりたいと思いました。私は今日の話はなかなか面白かったです。そして役に立った気がします。

今は主に学んでいる身である私にも、とても参考になる話だった。レジュメが分かりやすく、話も面白かった。さすが教育工学の先生だなあと思った。大学に入学して、勉強や学ぶことの内容にいろいろととまどうこともいまだにあるが、今日の授業を受けて、学ぶこと、教えることについて多くのことがわかって、少し気持ちが軽くなった。

授業、久しぶりに真剣に聞きました。「期待×価値」がやる気というのに納得しました。いつか何か目標を見つけて5000時間かけてプロ級になりたいです!ちなみに大学はいって半年がたつのですが、今までで一番興味のわく授業でした。