- 作者: 西村和雄
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2001/07
- メディア: 単行本
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第5章 少人数クラスと教師の質の向上(アメリカ教育省)
クラスサイズの縮小そのものが、教室の状況を変える
教員助手付きの多人数クラスは、少人数クラスと同じほどの効果は上げられなかった
第6章 基礎学力が育てる生きる力――山口小学校のケース(蔭山英男)
こうした取り組みを続けるうち、教材づくりに1つの原則を立てるといいことがわかりました。それは、基礎的なことや子どもがつまずくことを限定し、それをプリントなど単純なものにして、徹底的に反復することです。限定・単純・反復の原則です。
第7章 多重知能理論からみた教育改革批判
個人が食べたいものを好きなだけ食べるというのは、確かに1つの理想の姿なのだが、ではその結果現実にどういうことが起こってくるかというと、「食べやすいもの」は好まれるけれども、「食べにくいもの」は嫌われるという傾向が一般的である。
第10章 理想の学校を実現するには――選択理論によるクオリティ・スクール(柿谷正期)
デミングによると、組織で問題が起こっている場合、それは構成員の問題であるよりもその組織のシステム(しくみ)の問題であることが多いということである。当初デミングは、システム80%、人の問題は20%といっていたが、晩年のデミングは、94%はシステム、人の問題は6%ともいうようになった。
グラッサーは、テストはすべてオープンブック(教科書やノートを開いて良いやり方)ですることを勧める。暗記のテストではなく、理解しているかどうかのテストである。また、テストは何度でも受けられる。できなかった問題がわかるまで取り組み続けるためのテストである。家に持ち帰ることもできるし、友人に聞くこともできる。他人のものを写してできたという生徒がいても、教師か教師助手に自分がどのように理解したかを説明しなければならないので、丸写しをしても意味がない。テストを怖がることはないし、テストは自分の理解力を測るもので、敵ではなくテストは自分の味方である。