KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

トライアド・インタビュー

富山大学での集中講義の1日目。

集中講義では、朝から夕方までレクチャーだと、話す方も聞く方も疲れてしまうので、極力実習をいれるようにしている。

今回はトライアド・インタビューという方法を試してみた。この名前は私が勝手に付けたものだ。詳しい方法は「トライアド・インタビューの作法」のページに書いてある。要するに、話し手、聞き手、記録係の3人組で、意見を文章にしていこうというものだ。

ビデオや記事、あるいはレクチャーなどを材料にして与えてから、それについて小グループで討論するという形式はよく使われる。しかし、どうしても話す人が限定されてしまいがちである。また、対面での討論は一見活発に見えても、議論の内容としては深まっていないことが多いような気がする。

自分の意見を文章としてまとめる手法としてトライアド・インタビューというものを考えた。話し手は話すことに集中し、聞き手は話し手が話しやすいように介入し(自分は意見を言わない)、記録係はあとで文章にすることに集中する。このように役割分担をして、ローテーションをすることによってすべての役割を体験する。

作成された文章は話し手によってチェックされ、電子掲示板にアップされる。討論そのものは掲示板で行われる。

さて、実際にトライアド・インタビューをやってもらった感じはどうだったか。悪くない。話し手も、聞き手も、記録係も、どれも楽な役割はなく、大変だが、充実感はあるようだ。自分の意見をここまで真剣に聞いてもらって、話すということは日常ではあまりないと思われる。そのことがこの実習を貴重なものにしているようだ。

これを3日間続けるわけだ。どうなっていくのかちょっと楽しみ。