KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

日本心理学会大会@東大1日目

日本心理学会大会@東大、1日目。めちゃくちゃ暑い。学会なのでスーツを着ている人も多かったが、大変だ。私はもちろん短パンだ。たくさんお勉強してきた。

統計学のワークショップ。

たくさん勉強になった。私の領域としては、準実験の取り扱いをどうするかが課題だろう。エビデンスベースが基調になってきた今では、準実験は肩身が狭いのだ。

岩崎学さんの主張:統計学は役に立つ、ひとつは探索的役割(大胆に行こう)、もうひとつは検証的役割(これは、細心に行こう)。なるほど。探索的研究ならば、大胆に行こうじゃないか。まあ、それをどう論文にまとめるかは、問題が残るとしても。

知識コミュニティのワークショップ。

これまたいろいろ勉強になった。とりわけ、今私が最大の関心を持っている「遠隔学習における孤独感」についてヒントになること多し。

ビデオ教材で、その中に人工的キャラクターが入り込んで、説明をしゃべるというのを「没入型会話プロセス」と呼んで、効果を上げているとのこと。発表者が、このようなことについて心理学の理論があった教えて、というので、私が、学習マンガでもキャラクターが出てくることで、理解度も記憶も高くなるよ、ということを話した。そうしたら、そんなことはわかっている、と軽くあしらわれたんだわ。教えてというので教えてやったのにな。まあ、確かにちゃんとした理論はないので仕方ないか。

臨床心理学の基礎研究のワークショップ。

臨床系のことを意識的に勉強しようと思う。基礎から臨床までなんでもありの日本心理学会なら、勉強できないことはないということに気づいた。

しかし、このワークショップは参加者も少なかったし、思いっきり盛り下がっていた。なんで? 臨床なのに。臨床の基礎だから?

コメンテイターの、「応用研究は基礎研究にどう貢献したのか」という視点がほしい、というのには納得。そう、臨床と基礎とは対等であるべきだし、最先端の臨床こそブレイクスルーの種を得られる場所だろう。

あと、二重拘束理論が、BBSコミュニケーションの改善に応用できるんではないかというヒントをもらった。

そんなこんなの1日目でした。