免許更新のため、鴻巣の免許センターへ。所沢からはかなり遠い。無事故無違反の優良ドライバーであれば、所沢警察署で更新ができるのだけれども、3年間で2回ねずみ取りにかかっているので、仕方ない。
早く鴻巣に着いたので、ミスタードーナツで時間をつぶしていた。
カウンターで隣に座っている男の人が「すみませんが、コーヒーおかわりもらえますか?」といってお姉さんからコーヒーをもらう。「ごゆっくりお召し上がりください」とお姉さん。
しばらくして、その男の人が再び「すみませんが、コーヒーおかわりもらえますか?」。お姉さん、コーヒーをついで「ごゆっくりお召し上がりください」。
さらに、しばらくして、また「すみませんが、コーヒーおかわりもらえますか?」。3杯目だ。お姉さん「ごゆっくりお召し上がりください」。
すばらしきマニュアル。
また、しばらくして、その男の人「すみませんが……」。私も注意を向ける。
「……コーヒーって何杯までおかわりできるんですか?」
私は吹き出しそうになるのをこらえながら、お姉さんの対応を見守る。
「何杯でもだいじょぶですよ」
「何杯でもいいんですか?」
「はい。コーヒー入れましょうか?」
「いや、まだいいです」
私はこの会話を聞いて、鴻巣まで来てよかったと思った。ミスドのお姉さん、あんたは偉い。
しばらくして。
「すみませんが、コーヒーおかわりもらえますか?」
受付の時間が近づいてきたので、私はそのミスドを出た。