雑誌『カレッジマネジメント』2004 Jul-Augの対談記事「遠隔教育は高等教育の何を変える」。座談会は野嶋先生、松島氏(仏教大)、山内さん(東大)、吉田文さん(NIME)。
ほとんどデジャヴ気味だが(同じ事を考えているということか)、メモ。
- eスクールだけでバランスシートを考えるのではなく、通学制への貢献を強調したい。
- 何も工夫しない自然な収録が大切。
- 通常の授業がWeb上で繰り返し流されることが授業改善(FD)につながる。
- アメリカのeラーニングでは、1授業(15コマ)あたりのコストは30万円程度。
- アメリカのLMSは、単純なオープンソースソフトを使い、チャットやテレビ会議のような同期型ソフトをうまく組み込むという形になりつつある。インフラに金をかけても教育水準は上がらない。
- 最初のオリエンテーションでは、必ず全員で顔を合わせる。
- モジュール化された学習オブジェクトではないので、コンテンツの流通は難しいだろう。
- その一方でMITのように、コンテンツそのものをオープンソースにしてしまう動きもある。
- eラーニングを技術的に支えるインストラクショナルデザイナーは、アメリカには万の単位でいる。日本では100人程度。
- これからの教員は、密度の濃い授業を少なく持つ方向に行くべきだろう。