- 作者: 大島弥生,池田玲子,大場理恵子,加納なおみ,高橋淑郎,岩田夏穂
- 出版社/メーカー: ひつじ書房
- 発売日: 2005/03/03
- メディア: 単行本
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著者の方々から献本いただきました(ありがとうございました)。
大学生が本格的なレポートを書くようになる前の段階で、大学や社会で通用する文章の書き方の基本を習得するのに最適の本だと思う。具体的には、大学新入生が基礎ゼミや基礎演習という名前で受ける授業の中で効果的に活用できるテキストだ。
テーマの絞り込み、思考マップ、構想マップ、アウトラインの作成を経て、パラグラフの書き方、引用の仕方、推敲、そして口頭発表まで、各段階で十分な量の演習課題が盛り込まれている。とりわけこの本の特徴は、タイトルにもあるように「ピア」(仲間同士)での話し合いや、レビューの活動を最大限に活かしているところにある。通じる文章を書くということが一人きりの作業ではなく、読み手との交渉を経てなされるものだという最近の作文研究の動向に合致している。
巻末にまとめられている課題の提出用シートも、テキストとして親切。広くお勧めしたい。