ダグ・マルーフ『最高のプレゼンテーション』

最高のプレゼンテーション―心をつかむ見せ方、話し方 (PHPビジネス選書)

よく見えるように立つ。
よく聞こえるように話す。
価値を認めてもらうには黙る。

プレゼンテーションはスライドの作り方じゃないんだ、ということがわかる本。

アイスブレークのしかたなど、むしろワークショップに近いものがある。そう、著者はプレゼンはコミュニケーションなんだという信念を持っているから。

プレゼンが始まる時刻の前に会場に行こう、と勧める。BGMをかけたり、「隣の人と知り合いになりましょう」というスライドをつけっぱなしにしたり、入ってくる参加者にあいさつしたり、後ろの席に座っている人に「前に移りませんか」と勧めたりする。話を始める前からすでにプレゼンは始まっているのだ。

最後は、参加者に評価をしてもらおう。評価シートを配り、記入してもらう。その後もコミュニケーションが取りたい人のためにメーリングリストを紹介する。極めつけは、参加者に模造紙に自由に評価を描いてもらう。もちろん厳しいコメントもでるだろうが、参加者にもプレゼンテーターにも有益だ。