一年生と話してみると、この時期、「自分はこの大学でいいのか?」という疑問がわいてくるみたい。
「第一志望じゃないんですよね」という。
でも、その第一志望にしたってたいした理由があるわけじゃない。たとえば、早稲田の人科なのか、青山学院の心理なのか、明治学院の心理なのか、って。こちらにしてみれば比べるのがおかしい(それぞれに特色があるわけだから)というものを比べて、はいったあとでも気にかけていたりする。
乱暴に言えば「どこにはいっても同じ」ともいえる。努力しなければ大学生活はひどく退屈なものになるし、努力してしまえば、どこにいてもいい先生を見つけるだろうから。
でも、「どこにはいっても同じ」と今彼らにいうのは、タブーなんだと思う。