何をなすべきかについて考えて決めるのが知識労働ということです。いったんある仕事が定式化されたら、それはルーチンとして回していけばいい仕事になります。もちろん私たちの仕事の大部分はルーチンとしてあり、残りのわずかの部分が、仕事について考える仕事になります。しかし、ルーチンをやっているときでも、なぜ自分がこの仕事をやっているのかを意識することは、良い効果をもたらすでしょう。
この、「仕事について考える仕事」の作法を示したのが、GTD=Getting Things Done(仕事を成し遂げる方法)の本でした(http://d.hatena.ne.jp/kogo/20061220/p1 http://d.hatena.ne.jp/kogo/20060222/p1)。
最初にcheck*pad(http://www.checkpad.jp/)を使ったときには、Web上の手軽なToDoリストとしか思いませんでした。そして、なぜ、ToDoリスト以外にリストが作成できるようになっているのか、その必要性が理解できなかったのです。しかし、GTD本を読んでわかりました。とりあえずは「INBOX」に入れておき、時間の空いたときにやることは「ToDo」に、日時が決まっているものは「カレンダー」に、何ステップかの仕事になるものは「プロジェクト」に、他の人に任せたものは「連絡待ち」に、それぞれ項目を入れておくという使い方をするといいということが。
なるほど、これですっきり。
道具は思想と一体化して、はじめて道具として使うことができます。思想のない道具は不十分にしか使われないということですね。