KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

菅原裕子『コーチングの技術』

コーチングの技術 (講談社現代新書)

コーチングの技術 (講談社現代新書)

コーチングもまだ学問的な土台が成立する途中かなという感じがします。この本にも、行動分析学が出てきたり、カウンセリングの技術が出てきたりします。そして、ガルウェイの「バウンス、ヒット!」もね(http://d.hatena.ne.jp/kogo/20060723/p1 http://d.hatena.ne.jp/kogo/20060725/p1)。コーチングに援用されている理論を整理する必要がありますね。整理するということは理論化するということです。

  • ティーチングとコーチングの違い:知らない人にはティーチング。目標を持った人にはコーチング。
  • 人は自分か向かう方向に関係するものしか興味がわかない。ビジョンを知らせることが大切。子供に新聞を取ってこさせて、「これでお父さんが助かる」といえば、自分の仕事の位置づけができたことになる。
  • 「なぜ」「どうして」は相手に非難と取られやすい。「どうやったらできるかな」という。
  • 聞くスピードと話すスピードでは話すスピードの方が遅い。だから私たちは相手が話すのを待っていられない。
  • 目標は「ぐたいてき」で:具体的、達成可能、意欲的、定量化できる、記録できる