KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

能智正博・川野健治『はじめての質的研究法 臨床・社会編』

はじめての質的研究法―臨床・社会編

はじめての質的研究法―臨床・社会編

  • 質を問うというのは、意味を問うことと同義である。
  • 観察は、観察の仕方と場面の操作により工夫できる。
    • 観察の仕方
      • 時間見本法:毎時1分間の観察。
      • 事象見本法:コピーをとることに絞って観察する。
      • 逸話記録法:興味深い出来事だけを観察する。
    • 場面の操作
      • コピー機を移動させてみる。
      • 場所の違うコピー機を比較する
  • 質的データ分析
    • カテゴリ分析
      • ラベル化・カテゴリ化:フィールド全体の構造を見取り図にする
    • シーケンス分析
      • フィールドでの出来事の起こり方をとらえる
  • 会話分析:ターンテイキング
  • 質的な研究はマニュアルがない。自分の関心とテーマによって最適な方法を自ら作りあげる必要がある。
  • 下山:論理科学的思考モードと物語的思考モードがある。後者は質的研究法。
  • ゲーミング研究:ジレンマ事態(例:自信で立ち入り禁止になった庁舎に絶対必要な書類がある。取りに行くか?)における行動をグループ内で表明。その後、なぜそう決断したかを議論する。