- 作者: G.J.マナスター,D.ドイッチュ,B.J.オーバーホルト,G.ペインター,Genevieve Painter,Danica Deutsch,Guy J. Manaster,Betty Jane Overholt,柿内邦博,井原文子,野田俊作
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
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- 「もしアドラーが、自分の英語が完全ではないということを理由にこの課題を避けていたとしたら、それは、彼の言うところの単なる言い訳になってしまっただろう。言い訳というのは、神経症の人が、自分の人生の諸問題の真の解決から逃げ出すために使うものだ」
- 頭の善し悪しや、親しいか疎遠かの別、社会的地位など、私たちはさまざまに人を区別してつきあうものです。けれども、アドラーはそうではありませんでした。一緒にいると、まるで自分のことを全部わかってもらっているかのような、親密でオープンな関係ができました。
- 虚栄心に駆られないようにしなさい。ベストを尽くして、葉っぱが落ちるべきところに落ちるにまかせなさい。
- 若者たちよ、個人心理学を学んでください。なぜなら、今から五〇年もしたら、医師、学校の先生、教育者、また人に直接接して仕事をする人たちの大部分は、常識としての精神医学なしではやっていけなくなるでしょうから。
- 「わたしの代わりに答えてくださる方は、お集まりのみなさんの中におられませんか?」
- アドラーは、心理療法というものを、科学であると同時に芸術(アート)であると考えていました。
- 「人生とよい関係でいるようになさい。奈落の底にとどまること。そして生きること。それがわたしの言えるすべてです。もし死という事実を変えることができるのなら変えるでしょう。しかしどうしようもない以上、わかりもしない可能性を考えて辛い日々を過ごすことなどしませんし、楽しめることを見逃して惨めに暮らすこともしません。さあ行きましょう。みんなが待っています。そして、わたしたちがすべきことは、とてもたくさんあります。」
- ある人が、「人生の意味は何ですか?」と尋ねました。アドラーは答えました。「誰にてもあてはまるような人生の意味などありません。人生の意味とは、自分が自分の人生に与えるものです」。
- アドラー博士は、まったくもって辛抱強い人でした。質問や意見にはいつでも答えてくれました。ある意見に対して賛成でないときも、アドラーはめったに意見を異にして争いませんでした。ただ、「それは間違いかもしませんね」と言うだけでした。
- 患者が訴える症状を話題にしてはいけません。症状は、人生のわき道にそれた行動であるに過ぎません。もし障害になっていることがらが治ったら、どんな風に行動が違ってくるかを尋ねなさい。その答えが、もしその人に勇気があるならば、本当は生きてみたい人生なのです。