財務省高等理論研修で統計学を担当させていただきました。この制度は、各地財務局の中堅が１ヶ月半宿舎生活をしてさまざまな研修を受けるものです。今回初めてその中の１つとして統計学を導入したとのことでした。
全9時間の研修時間を4.5時間ずつ２日間に分けました。１日目は、検定の統計学でカイ２乗検定まで行きました。もう少しがんばればt検定まで行けます。２日目は、散布図から入って偏相関までをカバーしました。受講生は全員、ハンバーガーとアイスクリームの本を持っていますので、授業では、細かいところよりも、統計学的考え方を身につけてもらうことを中心に実習しました。
今回は、年齢、血液型、身長、体重、足の大きさのデータを全員から取り、それをネタにしてエクセルを使いながら実習をしました。実は、大学の外で統計学の講習を行ったのは今回が初めてのことでした。こういう場合は、受講生がどういうデータをどのような文脈のなかで扱うのかということが決定的に重要です。経済データは、また独特の扱い方があるようです。それを少しではありますが学ばせてもらいました。
