- 作者: ダニエルレビンソン,Daniel J. Levinson,南博
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1992/05
- メディア: 文庫
- クリック: 18回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
Amazonでは絶版になっているようす.30〜40代の生き方に考えるところのある人のみならず,研究的にも読む価値はある.
成人期の発達課題をユングのモデルを下敷きにして明らかにする.
- 3〜17歳:児童期・青年期
- 22〜40歳:成年前期
- 45〜60歳:中年期
- 65歳以降:老年期
それぞれの間を過渡期と位置づける.ユングのモデルは,40歳を「人生の正午」とし,それ以降は「個性化」(本来の自分になる)が起こる.
35〜45歳の40人の男性に対して,伝記的面接をして,個人史を探る.一回1〜2時間の面接を5〜10回実施.テープ起こし原稿は一人当たり平均300ページ.
成年前期の発達課題は:
- 夢を持つ
- 良き相談相手
- 職業を持つ
- 恋人を作り,結婚し,家庭を持つ
ここで,自分の夢と結婚相手との暮らしが不整合になることが多い.
中年期の発達課題は:両極性の解決
- 若さと老い
- 破壊と創造
- 男らしさと女らしさ
- 愛着と分離
成人期発達の問題は:
- 友情の不在(同性も異性も)
- 良き相談相手を持つこと
- 第2の本職に変わること