KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

初めての博士課程学生が博士論文提出

私の初めての博士課程学生がぶじ博論を提出しました。まだ、審査と公聴会があるけれども、ともあれお疲れ様o(^▽^)oといいたい。最短の3年間での博論提出は立派。

私のゼミでの博論を出すための基準は、第1著者になっている査読付論文が3本以上必要。それに加えて、博論全体を支えるための、研究会発表や学会発表がいくつか。合計して10本くらいの研究があれば、博論を構成することができるでしょう。

査読論文3本を揃えるには、まず修論を投稿して採録されること、あとは1年に1本ずつ採録されれば、3年目には3本になっているというペース配分だ。研究会発表と学会発表は、マメに発表していれば数は揃ってくる。

ただし、合計10本くらいの研究が、すべてひとつの博論の中にぴたりと収まるということは奇跡的なことだ。そもそも一本のレールの上に乗って、研究が順調に進んでいくことなどめったにない。思いがけない結果が出たり、見えていなかった重要なトピックが出てきたりするものだ。そのような予見できない出来事こそが研究の醍醐味であるとも言える。

だから研究を続けている過程で、あっちに行ったり、こっちに来たりする。しまいには、とんでもないところにジャンプすることもある(私のことだ)。でも(くり返して言うけど)それこそが研究の楽しみなのだ。

とはいえ、博論を書くとなると、トピックがあっちこっちにあるとまとまらないのだ。それが一番苦労するところだ。トピックがあちこちに分散したにもかかわらず、一本筋の通った研究のストーリーが構成できれば、幸せである。