KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

コーチの資質は「相手の関心に関心を持つ能力」

早くも来年度の教育コーチを決める時期に来ている。適切な人がずっとコーチをしてくれればハッピーだ。しかし、いずれコーチを卒業していくことになる。コーチそのものが、博士課程在籍中あるいはポストドクター中の研究者の卵を支援するシステムになっている。つまり、将来大学教員あるいは研究者になる人に、教育活動の履歴をつけると同時に経済的にも支援するというしくみだ。

実際のところ、コーチは片手間ではできない仕事である。それは何より「教える」ということに関心がなければ務まらない仕事だ。さらにいえば、「相手の関心に関心を持つ」ことができなければ、無意味な仕事になるだろう。なぜなら、学生を支援するということは、相手の関心に関心がなければできないからだ。もし相手の関心に関心がないのであれば、コーチは別の仕事を探した方がいい。なにより自分自身にもその学生にも不幸なことだからである。

したがって、新しくコーチを依頼する場合は、何よりもその人が「相手の関心に関心を持つ」ことができるかどうかを吟味する。仕事として「相手の関心に関心を持つ」行動ができるかどうかということだ。この能力は、誰もが持っているわけではないことはわかっている。