KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

この10年間は授業をどのようにしてeラーニング化するかということに注力してきました。しかし、このアドラー心理学講座で、再確認したように、対面授業のパワーもすごいものがあります

みなさん、こんにちは。

早稲田大学オープンカレッジのアドラー心理学講座は、2回目を無事終えました。仕事で来れなかった人も数人いましたけれども、たくさんの人に参加していただきました。

この授業は、対面レクチャー、参加者が小グループにわかれてのワーク、そして質疑応答の時間という構成で進めています。参加者の感想からわかるように、90分があっという間に過ぎ去ってしまうような、密度の濃い時間です。

私自身、この10年間は授業をどのようにしてeラーニング化するかということに注力してきました。しかし、このアドラー心理学講座で、再確認したように、対面授業のパワーもすごいものがあります。もちろんその授業がきちんと設計されていることが前提条件ですけれども。

対面授業のポイントは2つあります。

  1. 広くて深くて複雑なトピック内容を、いかに整理して伝えるか
  2. 何が出てくるかわからない質問に対して、即時に的確な回答をすることができるか

1. については、授業前の十分な準備が必要です。ただ自分が知っていることを羅列的に話すだけでは、まったく意味がありません。限界はあるにしても自分のパースペクティブ、全体像、そしてストーリーを提供する必要があります。それがなければ、レクチャーなど聴かずに本を読んでいる方がよっぽどいいのですから。

2. については、準備不可能です。その場で聞かれたことについて、即時にどれくらいの情報量の回答ができるかということを「オンラインの知能」と呼びたいのです。「オンラインの知能」というのは、その場でつながっている人たちの中で発揮する頭の良さということです。「当意即妙」というようなニュアンスです。

今回のアドラー心理学講座をやっていて、この2つの重要性を改めて認識しているところです。

では、またあした。