授業では、学生を選んで、発表や発言をしてもらうことがよくある。そのとき誰にしてもらうかを決めるのは偶然性に任せる方が公平だ。
学生同士で選んでもらったり、あるいは、発言したい学生に手を挙げてもらうと必ず偏りが出る。もちろん、教員のほうとしては、この機会に「挙手をする」という積極性を育てたいと思うかもしれないけれども、そうはならない。手を挙げない学生は、一貫して手を挙げないことが普通である。
とすれば、誰にでも発言のチャンス(あるいはチャレンジ)があるようにするのがいいだろう。ということで、私は、いつもサイコロを振って、発言を求める学生を決めている。完全に偶然で、公平である。
このようにすると、たとえあたらなくても、学生は万一あたったときの準備とシミュレーションを心の中でしてくれる。それがトレーニングの一部になる。
ちなみに、サイコロは、1〜6の六面体のものと、0〜9の十面体のものを用意しておくと便利である。ともにアマゾンで手に入る。