KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

「リールには行くつもりだけどね」

第22回エスペラント祭(ティアラ江東)に参加してきました。「ザメンホフの人類人主義とアドラーの共同体感覚について」という30分の講演をするためです。エスペラントの催しに参加するのは本当に久しぶりでした。会場は想像以上ににぎやかで(50人以上いたでしょうか)、古い人たちばかりではなくて、若い人たちの姿も見えましたので、何かうれしい気持ちになりました。

講演は最初のあいさつだけをエスペラントでして、あとは日本語で行いました。私にしては珍しく、スライドなしの講演です。ホワイトボードを少し使いましたけれども、スライドなしで話すことはなかなか難しいことを実感しました。それにも関わらず、参加者のみなさん方には本当に熱心に聴いていただき、ありがたく思いました。

そのあとの、「講演者を囲んで」の分科会プログラムにもたくさんの人に集まっていただきました(10数名)。積極的に質問をしていただき、エスペラントのことだけでなく、アルフレッド・アドラーとアドラー心理学についての質問をたくさんいただきました。本当にすばらしい時間でした。

本当に久しぶりにエスペラントの催しに参加しましたので、懐かしい人たちにも会えました。これもうれしいことでした。中には30年ぶりという人にも会えました。そういうときお互いに言うことは「全然変わっていないね!」ということですね。タイムマシンにでも乗ったような気分でした。懐かしすぎました。

『危険な言語 迫害の中のエスペラント』(岩波新書)の著者であるウルリッヒ・リンスも来ていました。「(今日のテーマで)リールで話しますか?」と尋ねられました。リールは、パリに近いフランスの町で、2015年の第100回エスペラント世界大会の開催地です。私は「リールには行くつもりだけどね」と答えました。

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