KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

誰かに教えよう・伝えようと思って、初めて自分が本当には理解していなかったことに気がつく。学ぶことはそこからスタートする。

誰かに何かを教えようとしたときに、学びはじめる。必ずしも「教える」ということでなくてもいい。何か本を読んで、その内容を誰かに「伝えよう」としたときに、もう一度本を読んで確認したくなるだろう。そのときにもう一段深く学んでいることになる。

わかることと教えること、伝えることの間には大きな違いがある。わかるだけ、知っているだけにとどまっていては、いつまでもそのことを理解しないだろう。理解するというのは、自分のもっている知識体系の中に組み込むことができ、それを実際に使うことができるということだ。

誰かに教えよう・伝えようと思って、初めて自分が本当には理解していなかったことに気がつく。学ぶことはそこからスタートする。それまでは映画の予告編を見ているようなものだったわけだ。

だから誰もが教えることを(無免許でも)始めるべきだ。そこから本当の学びが始まる。それは「Learning by Teaching」や「Protégé Effect」と呼ばれている。誰かに「教えてください」と頼むことは、自分のためというよりは、結果として相手の利益であることが多いのだ。