松井忠三著『無印良品は仕組みが9割』(KADOKAWA, 2013)を読みました。MUJIGRAMという店舗用のマニュアルをみんなで作り上げて、成果を上げていると聞いて、そのマニュアルについて知りたかったためです。
無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい (ノンフィクション単行本)
- 作者: 松井忠三
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (15件) を見る
MUJIGRAMは、社員が書き、共有していくマニュアルです。それは、
- 業務の概要
- 実施の内容
- 実施の手順
からなっている簡潔なマニュアルですが、ポイントは「仕事の意味と目的」が明示されているところだと思います。
これを一人一人が作り、みんなで共有していくことによって、上司がいなくても自分で判断し、実行できる人材が育ちます。同時に、自分の工夫や知恵を共有することで、みんなのために貢献しているという感覚が生まれるかもしれません。それは、自分が働く意味を与えるでしょう。
マニュアルだけでなく、商談の内容も、ミスやトラブルも、自分一人の経験則として独り占めするのではなく、みんなで共有していこうとします。自分の経験則は自分のためだけでなく、みんなで共有することで、全体としてお客へのサービスの質になって戻ってくるのです。
この本を読んで、すぐにでもやってみたいと思ったのは、ゼミ内のマニュアルです。SEMIGRAM(ゼミグラム)とでも名前をつけましょうか。経験則を独り占めするのではなく、ゼミ全体、ひいてはすべての人と共有したいのです。