人生を12時間で考えてみる。つまり、朝6時に誕生して、夕方6時、日没とともに死ぬと考える。
人生80歳くらいまで生きるとすると、朝9時で20歳、正午12時で40歳、おやつの3時で60歳、で日没6時で死去ということになる。
ユングは「40歳は人生の正午」と言ったそうだから、だいたいこんな感じになるはず。
感覚的にも合っている。朝の9時までは、人生の基礎を築く。家族に守られ、ライフスタイルを確立し、勉強をして、生涯の友人を作る。
9時から12時までは、仕事だ。働いて、自分を作り、家庭を支える。
12時から午後3時までは、仕事は続けるものの、安定してきたので、「自分らしさ」を見つける余裕ができるはず。ユングはこれを「個性化 individuation」と呼んだ。
午後3時から日没の6時までは、なんだろう。「撤退」の時期かな。ゆっくり撤退していく。いつ死んでもいいように準備を整える。あとは好きなことをしてもいいとしよう。
私は今年で58歳。午後3時のちょっと前にあたる。