KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

修論公開審査会で質疑の最初は基礎的な知識を確認するための質問をしました。

修士論文の公開審査会がありました。今年度は主査が3件、副査が2件でした。

主査、副査にかかわりなく、質疑の最初は基礎的な知識を確認するための質問をしました。この質問は研究発表の内容と関係のないところから持ってくるのではなく、発表者のスライドの中から聞くようにしています。本人がスライドに書いているのですから、すべて答えられるはずという前提で聞いているのです。

たとえば次のような質問をしました。

・社会構成主義とはなんですか。何へのアンチテーゼとして出てきたものですか。
・幼少期の思い出を判断材料とするには信頼が置けますか。
・「10年ルール」とはなんですか。誰が提唱しましたか。
・質問紙の全ての項目で検定を行うことについてどんな問題がありますか。
・グラウンデッド・セオリー・アプローチにおける「プロパティ」と「ディメンション」とはなんですか。
・コレスポンデンス分析において軸の解釈は可能ですか。

これらの質問についてはすべて答えられるはずという前提なのですが、確率は半々くらいでした。まあまあでしょうか。

こうした基本的な質問に答えられれば、こちらは安心して研究内容の質問に入っていけます。本来はこちらが大切なのです。基本的な質問をしているおかげで、安心して内容の質疑に入っていけるということがわかりました。

修論生の皆さん、お疲れ様でした。