2021年3月19日(金)
ハローフライデー! 向後です。
YouTubeでひろゆき氏が視聴者の質問に答える短い動画を見ていて、「自己肯定感を高めるには?」という質問に、「自分が勝てるところだけで戦ってください」と答えていました。
「狭い池であっても成功感は出せるので、幸せになれますよ」と。なるほど。
なんか「池」の例えに既視感があったので、自分のブログを検索してみると、この本にルーツがあるようです。
バリー・シュワルツ『なぜ選ぶたびに後悔するのか』(武田ランダムハウスジャパン, 2004)。15年以上前の本なのでマーケットプレイスだけで入手可能かもです。
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000384/chiharunosite-22/
その中にこんなフレーズ。
「学生は、まるで興味をもっていなくても、いい成績を取るために勉強する。勤め人は、いまの仕事に満足していても、昇進を求める。混み合ったフットボールの競技場で、決定的なプレーをみようとする観客とおなじだ。もっとよくみようとして前列の観客が立ち上がり、連鎖反応が起こる。あっという間にだれもが立ち上がり、目の前の眺めは、さっきと変わらない。全員がわざわざ立ち上がり、だれの眺めもよくなっていない。あえて自重して立たないひとがいたとしても、その人はゲームがまったくみえなくなる。地位を高くする品物を追い求めようとすると、否応なく、このゴールのない競争に巻き込まれる。レースに参加しないという選択は、負けを意味する。」
そして、その解決法は、
自主性と自己管理に重きを置いた個人主義をとることで、失敗したときの原因は自分のせいだという帰結を導きやすくなり、失敗することでうつになる確率が高まるという。それをさけるためには、社会的なグループや組織のメンバーになることだという。選択の制約を設け、「私の池」を設定することで、すべては自分のせいだという考えを弱めることができる。
狭い池の中で褒めあっているだけなのも、ちょっと気持ち悪いけれども、自分の池の外の世界を知った上で、主体的に「自分の池」を見つけるのは、幸せに生きるための知恵かも知れないですね。
では、良い週末を!
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