2021年3月30日(火)
こんにちは! 向後です。
今日は、中村 文子、ボブ・パイク『オンライン研修ハンドブック』という本の紹介をします。著者と日本能率協会マネジメントセンターから献本いただきました。
中村文子+ボブ・パイクでの「研修ハンドブック」シリーズはすでに4冊出版されていて、私のnote記事でも紹介しています。
【本】中村文子、ボブ・パイク『研修デザインハンドブック』:研修を具体的に設計する。
https://note.com/kogolab/n/n9ab6cf7a3d50
今回、出版された『オンライン研修ハンドブック』は、タイトルの通りオンライン研修に焦点を当てた本で、その方針の明確さと実践的で具体的な方法に驚かされることでしょう。オンライン授業をしている教員にもぜひ一読をお勧めします。オンライン授業のやり方について新しいビジョンを持つことができるでしょう。
その中核のアイデアは「90/20/4」の法則です。パイクの本をすでに読んだ人なら「あれ? 90/20/8じゃなかったかな?」と思うでしょう。その通り、最後の8分が4分になっています。これは、オンラインでは参加者を刺激するサイクルを対面よりも短くする必要があるからということです。
「90/20/4の法則」は、90分以内に1回の休憩をとり、20分に1回のリビジットをとり、4分に1回の学習者の参画を促すという原理です。特に、リビジットが大切で、これは講師によるまとめではなくて、参加者自身が復習し、ふりかえるという活動です。
また、研修デザインの要諦をCOREという頭文字で示しています。これはそれぞれ、クロージング、オープニング、リビジット、エナジャイザーのことです。詳しくは本をご覧ください。たくさんのヒントが得られるでしょう。
中村 文子、ボブ・パイク『オンライン研修ハンドブック』(日本能率協会マネジメントセンター, 2021)
https://www.amazon.co.jp/dp/4820728849?tag=chiharunosite-22
同時に出版された次の本もお勧めです。こちらでは、COREを拡張して、CLOSERというモデルになっています。追加されたのは、ラーニングとソフトオープニングです。
ベッキー・パイク・プルース『オンライン研修アクティビティ』(日本能率協会マネジメントセンター, 2021)
https://www.amazon.co.jp/dp/4820728857?tag=chiharunosite-22
では、良い一日を!
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