KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

研究を始めたらレビュー論文を書く

2022年7月22日(金)  

研究テーマが決まったら、すぐに計画を立てて、データを取りたいと思うでしょう。 しかし、そこで立ち止まって研究のレビューをすることが結局は早道なのです。 「急がば回れ」ですね。  

レビューは、先行研究の羅列ではありません。 先行研究を読んで、研究の文脈をストーリー化することです。 そのパターンは3つあります。

 (1) 理論的文脈 「このテーマについては、研究者たちが◯◯という問題に取り組んできた。それは……という理論的背景があるからである」

 (2) 社会的文脈 「現代社会では◯◯ということが問題になっている。これについて明らかになっていることは……である」  さらに加えれば、臨床的文脈も設定できます。

 (3) 臨床的文脈 「私が従事している現場では◯◯ということが問題になっている。これに関連する理論は……である。しかし、依然として問題が残っている」

 これらの探索をして、レビュー論文を書いておけば、自分の研究の位置付けがビシッと決まります。 迷いがなくなります。 だから結果として早道になります。

「悩み相談」の逆をやってみたい:「それでいい」と言ってほしい人

2022年7月21日(木)  

これからやろうとしている「おでかけコンサルティングサービス」は、 お悩み相談やアドバイスの形式になります。 でも、この形以外のニーズもあるような気がしています。  

それは、 「私はこう考えて、こんなふうにしているのですが、これでいいのでしょうか?」 という人に対して「それでいい!」と言ってあげることです。  

ただ「それでいい」と言うのであれば、それでおしまいですので、 その裏づけや根拠や理論などを提供することが仕事になります。 「それでいい相談」とでも名付けてみましょう。

『コーチング心理学概論』第2版が発売されます

2022年7月20日(水)  

2015年に出版された、『コーチング心理学概論』(西垣 悦代・堀 正・原口 佳典編, ナカニシヤ出版, 2015)は長らく品切れ状態が続いていました。この本が改訂されて第2版となりました(西垣 悦代・原口 佳典・木内 敬太編)。  

この本の第4章「コーチングの背景理論:アドラー心理学と人間性心理学」を、向後 千春・堂坂 更夜香・伊澤 幸代の3人が書いています。よろしければお読みいただけるとうれしいです。  

発売は8月23日です。すでにアマゾンで予約受付になっています(下記URL)。もしよろしければお手元に置いてください。