KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

【院ゼミ】実質的に最終回

2023年1月8日(日)

昨日は大学院のゼミでした。再来週は研究発表会ですので、実質的にゼミの最終回です。15時から19時半まで、4時間半の長丁場でした。前回、私がコロナのため休講になりましたので、そのせいもあります。

終了後は、高田馬場駅前のキリンシティで一杯やりました。この店は久しぶりでした。店内はガラガラで、これも珍しいことです。

これで、あと正味2年間でゼミも終わりかと思うと感慨深いものがあります。

 

【書くこと】体言止めは禁止

2023年1月7日(土)

鴻上尚史さんのこんなツイートが流れました。

> 時事通信から、「成人の日によせて」という原稿の依頼が来て書いたのですが、書いた文章に20カ所以上の直しが入りました。「体言止めが美しい」というような理由で、納得できないと申し入れたら決裂しました。せっかく書いた文章なので、ここに載せます。多くの若者に届きますように😊

https://twitter.com/KOKAMIShoji/status/1611178777027174408

私の考えは、

第一に、文体は著作者の人格そのものであるので、明らかな間違いでない限り、編集者が手をいれる権限はない。

第二に、私自身と私のゼミのルールとして、__体言止めは禁止__である。

(体言止めの例)「電車の中でほぼ全員が手元のスマホを眺めているスマホ社会。」

だからなんなのか。それが良いのか悪いのか。問題なのか問題でないのか。読者はわからない。したがって文として成立していない。だから体言止めは禁止としている。体言止めは美しくもないし、かっこよくもない。単に不完全な文である。

***

私の『幸せな劣等感』(小学館新書)を丹念に見ていくと、ごくわずか体言止めを見つけることかできます。これはもちろん私がそう書いたのではなく、担当編集者が「こう直せ」と言ってきたからです。当時の私は、「ああ、またか」と思いながらも、戦うのがめんどくさかったので、そのまま直させたものが残っているものです。

いまとなっては、突っぱねればよかったかなと思います。

【ブログ】都市計画の専門家はこんな気分なのかな

2023年1月6日(金)

コロナ療養中に暇つぶしとしてゲームをやっていました。いくつかのゲームを試してみました。インベーダー的なものとか、PUBGとか。

PUBGは2018年の1年間を通して毎日プレイした経験を持つ私です。その総括的な感想については次の記事にまとめてあります。それにしても毎日プレイとはすごかったな、自分。

https://note.com/kogolab/n/n534d6d381c3c

でも、もうPUBGはできないですね。何回かやってみて「ああこの感覚!」というのは思い出しました。しかし、もうできない。ちょっと辛い。さらに療養中で体が弱っているときにやるゲームではないね。あれは、エネルギーが有り余っているときにやるゲームだな。

## Appleアーケードという無料ゲーム群

で、いろいろ検索してみたら、Appleアーケードという無料ゲーム群があるのを発見しました。これが素晴らしい。古典的なソリテアとか数独などが並ぶ中で、mini Motorwayというのにハマりました。

これは、工場と家が街の中にランダムに建てられていき、その中で道路を敷いていくゲームです。渋滞が起きて、車が時間内に工場に着けなくなるとゲームオーバーです。そこまでにどれくらいの荷物を運べたかでスコアが決まります。ワンプレイは10〜20分くらいで、どれくらい長持ちさせたかでスコアを伸ばすことができます。

このゲームにハマりました。今もハマっています。おかげでかなり熟達しました。写真に示したように、全世界のプレイヤーの中でも上位10%に入るくらいです。

上位10%に入れるくらいに熟達した

この熟達化のプロセスを自分で内省してみるとおもしろいことに気がつきました。簡単にいうとこのようなことです。

* 最初は、現実イメージの道路を思い浮かべてしまう。道路コストを考えて、ロータリーや信号つきの交差点などを気軽に作ってしまう。
* しかし、最終段階ではそこがボトルネックになってパンクすることに気づく。
* したがって、遠回りしてもかまわないので、なるべく交差点を作らないように道路を敷くようになる。
* しかし、あまり遠回りをするとそれもまたパンクの原因になることに気づく。そこで、高速道路を活用することを覚える。しかし、高速道路の数には制限がある。
* このゲームは、なるべく交差せずに、最短距離の道路を敷くゲームだということを再発見する。

こんな感じです。このゲームでは渋滞が起こる場所をいち早く発見して、そこを改善していくことが肝です。そのために、常に全体の車の流れを俯瞰することが大切です。

都市計画の専門家はこんな気持ちなのかな、ということを味わえるゲームです。