KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

【研究】レビュー論文の依頼を断った

2023年4月27日(木)

日本教育心理学会は『教育心理学年報』というレビュー誌を年1回出している。その編集長から「デジタルトランスフォーメーションと教育」というテーマでレビュー論文を書いてほしいという依頼がメールで来た。

大変光栄なことだけど、最新の研究をフォローできていないし、もっと若い人で適任の人がいると思う、ということで辞退した。レビュー論文を書くのは根気のいる仕事で、たくさんの論文と本を読まなくてはならない。実際の締め切りは一年以上先なのだけれども、その根気と時間は今の自分にはない、と判断している。

ちなみに、これまで『教育心理学年報』に私が書いた論文は共著も含めて次の2本です。

大学におけるWebべース個別化教授システム(PSl)による授業の実践
向後 千春
教育心理学年報
2003年 42 巻 182-191
DOI https://doi.org/10.5926/arepj1962.42.0_182

eラーニングに関する実践的研究の進展と課題
冨永 敦子, 向後 千春
教育心理学年報
2014年 53 巻 156-165
DOI https://doi.org/10.5926/arepj.53.156

これを見ると、10年ごとに依頼が来るみたいですね。このテーマのレビューは新進気鋭の人に書いてもらいたいと思います。

【生活】映画を見る時間が削られる

2023年4月26日(水)

やっぱり授業が始まると自由な時間が取れない。全体として毎日授業の準備をしているという感じ。

授業の準備は楽しいので、いいんだけれど。あとは、テニスをすると余裕はなくなる。結果として、本を読む時間や映画を見る時間が削られるということになる。

***

映画「ノマドランド」の後半を観た。これはすごく良かった。静かで、派手なことは起こらない日常。Amazonやレストランで金を稼ぎ、あとは一人でノマドの旅に出る。一人なんだけど、同じノマドの人たちとつながっている。「さよなら」は言わない。「また路上のどこかで」と。

ピアノがどこかで聴いた感じだなあと思って、エンドロールを見たらエウナウディだった。

あれ? 映画見れているじゃないか。。

「ノマドランド」予告編
https://www.youtube.com/watch?v=89a0cFJypww

【授業】100分授業は悪くないかも

2023年4月25日(火)

「生涯学習と成人教育学」の2回目。1限にもかかわらず8-9割の学生が9時前から来ている。追加登録でさらに数人増えて、最終登録は106人。4人グループの指定席システムもうまくいっている【写真】。これをやるのは2019年以来4年ぶりなので、新鮮だ。このシステムにも学生はざわつくことなく着席していて、優秀。

2023年度から早稲田は100分授業になった。「これは長すぎる」といって私は反対の姿勢だったけれども、やってみると意外と悪くないかもしれない。全体的にゆとりが持てる感じ。グループワークも少しゆったりできる。

中間に5分間のトイレ休憩を入れる予定だったけれども、入れられなかったのは、私のイントロの話が長すぎたからだ。話の内容は、ハラリの『サピエンス全史』の紹介をして、21世紀AI時代をどう生きるかというストーリー。『サピエンス全史』を30分で紹介するのはさすがに無理ゲーだった。

でも、次回は中休みを入れられると思う。