KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

教育学部の再編とゼロ免コース

臨時の教授会が多くなってきた。

国立大学の再編統合について検討するためだ。とりわけ、教員養成課程を抱えている教育学部をどうするかということが問題になっている。

文部科学省が提示するプランによると、教育学部は、その大学が統合大学か被統合大学になるかによって形が違ってくる。統合大学の教育学部はフルセットの教育学部であり、被統合大学の教育学部は小学校教員養成に特化したものに縮小される。

重要なことは、いずれの形をとるにしても、新課程ゼロ免コースは「含まれない」ということだ。つまり、被統合大学になる場合は、小学校教員養成を専門とするひとつのコースになり、統合大学になる場合は、教員養成専門の教育学部、つまり教員養成学部となる。いずれにおいても、ゼロ免はいらないということだ。

教員採用数が減るにつれて、教員養成コースの定員を減らした。しかし、学部としての規模は同程度にするために、ゼロ免コースを作った。

冷静に見れば、ゼロ免コースは、教育学部維持のための「緩衝剤」としていいように使われた。しかし、(私を含む)もともとゼロ免コースの専任教員にしてみれば、情報や環境といった新しい学際領域を開拓できる可能性を探りつつ働いてきたわけだ。この二つの捉え方のギャップは大きい。

もうすぐゼロ免コースが教育学部からお別れをする日がやってくる。吉と出るか凶と出るかはわからない。しかし、大学がどのように再編されようとも、お別れは確実なのだ。