きょうの「インストラクショナル・デザイン」の授業では、メディア教育開発センターの中原淳さんをゲストスピーカーとしてお招きした。
アメリカと日本でのeLearningの最先端の話を1時間ほどしてもらったあと、私と二人でディスカッションをした。人間科学部通信教育課程の学生さんには、オンデマンドでインターネット配信する予定なのでお楽しみに。
早稲田大学では、半期に1回はこのようにゲストを授業に招いてレクチャーしてもらうことを勧めているので、この制度を最大限に利用させてもらう。
大福帳に書かれた感想を読むと、中原さんのレクチャーはとても面白かったようだ。ゲストスピーカーを呼ぶということ自体も、刺激的で好評だった。中原さんの、大教室の教壇を右に左にダイナミックに動きながら話す様子は見習うべきだと思った。私もよく動く方だが、講義収録のためのビデオカメラがはいってきてからは、あまり動かないでレクチャーするようになってしまった。そのダイナミックさを取り戻したい。
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レクチャーが終わって、二人でディスカッションを始めると、なんだか教室がざわざわし始めた。なんだよ、これからが面白いところなのに、とちょっとくやしく思った。しかし、終わった後で、それはマイクの調子が悪くて声があまり届かなかったからだということがわかった。何人もの学生が大福帳に「声が聞こえにくかった」と書いていたから。そういえば以前にもマイクの調子が悪いことがあったな。
でも、このことで私は悟ったのだ。
もし、私が話していて、教室がざわつくようなことがあるとしたら、それはけっして私の話がつまらないからではない。マイクの調子が悪いとか、そんなようなことなのだ、ということ。まず機械を疑え。自分ではなく。自分を圧倒的に信頼してあげよう。
「私の話が面白くないわけがない」という確信に満ちた圧倒的な迫力でやっていくのだ、と私は悟った。実際、面白かったといわれたことはあっても、つまらなかったといわれたことはない(まあ、ふつうはいわんか、そんなこと)。だから。
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もうひとつ別の授業で、また一人ゲストをお呼びする予定。そのときはきちっとマイクの調子を確かめておくべし。