KogoLab Research & Review

遊ぶように生きる。Vivi kiel Ludi.

ワークショップの成立要件

2月中に研究室の引っ越しをしなければならない。新しい棟だ。今度は4階だが、陸上トラックに面していて、今の研究室に負けず、眺めがよろしい。ちょっと荷物を運ぶのが大変だが、少しずつやることにしよう。

ワークショップの成立要件について考えている。もちろんワークショップ全体の設計が一番重要なのだが、実は隠れた要因として参加者そのものがあるのではないか。

ライフスタイル診断のワークショップの時を思い返してみると、まったく初めてではない経験者が参加者全体の何割かを占めていた。そうした経験者たちが各グループにそれとなくはいっていて、それとなく何か働きをしていたような気がするのですよ。

グループに分かれて話し合いをすると、主催者はなかなかそのひとひとつにまで介入はできないのね。むしろ特定のグループだけに介入するのは全体としてはあまりよくない。全体の雰囲気や活動レベルをモニターしながら、ときどきグループの意見をシェアしたりする仕事が主催者の中心的な仕事だから。

とすれば、グループの中での舵取り役はグループにいる経験者の役割だ。明確な司会を立てない場合でも、グループの中の討論は、それとなく舵取り役がいる場合とそうではない場合では大きく異なってくる。

どうも主催者とまったく初めての参加者の中間地点にいるような経験者の役割がワークショップでは重要なんじゃないだろうか。そんな気がしている。アシスタントだと主催者側についてしまうが、そうではなく、参加者側に位置するような経験者の役割。