- 作者: 山田ズーニー
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2001/11
- メディア: 新書
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テーマを決めただけでは書けない。テーマを「論点」(つまり問題提起)に変換して、それに答える「意見」(つまり結論=主張)を作る。意見に説得力を持たせるためには、「論拠」が必要である、と説く。論拠ばかり並べ立ててると一方的になってしまうので、自ら「予想される反論」を書こうという。
まとめると、実用文の構成に関する山田モデルは、
- 論点→論拠→反論→意見
であり、これは
- 序論(背景と問題提起)→本論(主張、根拠、論拠、反論、限定条件)→結論(主張)
というトゥールミンモデルに近いものになる(新書のためか、先行研究の言及はいっさいないけれども)。
このモデルを、上司説得、お願い、議事録、志望理由書、お詫び、メールなどといった具体的なニーズのある文章にマッチさせて丁寧に書き方を教えているところがすばらしい。お勧め。