坂井明夫編『こころの科学の誕生』

こころの科学の誕生

心理学の誕生にかかわった、16人の心理学者を、それぞれ書き下ろし（一部再録原稿あり）で解説するという企画の本です。それぞれの担当者は、その心理学者には相当の関わりと思い入れがあるわけで、それが、原稿そのものに微妙な影響を及ぼしています。偉大すぎて限定されたページ数では書ききれないというところでしょうが、そこをなんとか読者の方を向いて書いて欲しいところ。

うまく、でも力強さを失わずにまとめられているのが、「アドラー」「ミルトン・エリクソン」「ベック」でした。うーん、何のことはない、自分が好きな心理学者なのでした。